2018/07/23
本日、午前中だけですが、動物病院の助っ人に行って参りました。
まだ獣医も到着していない時分、掃除をしていましたら、犬を連れた飼主さんが「なかで待っていてもいい?」と。
そのときにも、犬がぜぇぜぇ苦しそうにしているな…と思い、待合室にご案内したのですが、うろうろ、うろうろ、落ちつかなげ。
目はどよんとしており、動きも覇気がなく、息が苦しげでした。
数日前に1回倒れて、そのあとから食欲がなくなってきたから連れてきたとのことでしたが、AH(動物看護士)の方と、なにかおかしい…と。
体温を測ってみて、ぎょっ!
42.8度!!
熱中症です。
獣医師の到着を待っていられないので、とにかくエアコン、扇風機、濡れタオルと総動員して、犬の体を冷やすことに全集中。
そうこうするうちに獣医師がやってきて、着替えるより先に犬の容体をみて、処置。
ちょっと口が出てしまう仔ということで、最初はエリザベスカラーをしていたのですが、暴れて取ってしまうので、ゆるめの口輪で対応。(パンティングできる程度にゆるめ)
毛量の多いボーダーコリーの仔でしたが、一刻を争うので、飼主の了承を得て、バリカンで丸刈りに。
三人がかりでした…(わたしは原則的に保定。力仕事任されました……苦笑)
ただ初めての経験が、刈った毛がとにかく熱い。
保定しているので皮膚に直接触れているのでその体も熱く、排尿便も垂れ流し状態。普段はそんなことがないでしょうに、排泄物まみれになってしまっているその仔を見て、どんなにか苦しかったろうに…と保定しながら「がんばれ、がんばれ!」でした。
丸刈りにしたあと1時間半、暴れるのを抑えながら、ドッグバスのなかで流水&水風呂。
時折体温計っても、じりじりとしか下がらず、結果1時間半で40.6度にまで下がったところで水から上げました。
本当はもっとなのでしょうが、脱水症状が心配なのと、犬自身が立っているのがつらくなってフラフラしはじめてしまったので、獣医師判断であとはエアコンと扇風機と点滴で様子見することに。
午前中のみ勤務でしたが、とりあえず40度を切って安定したようなのを見て、わたしは勤務終了。
勤務時間すべて、そのボーダーくんのお世話で終わったわたし、終了後は頭から服からびっしょびしょ(笑)
しかも制服、今日おろしたばかり(笑)
そこで思ったのが、連れていらした飼主さんの危機的状況の認識レベルの低さ。
こちらが必死になって丸刈りにしている間、「じゃあ5時くらいに迎えに来ればいい?」とおっしゃっており、それには獣医師、「それは、わからないよ! 無事にお返しできるかどうかも、今はわからないんだから」とちょっと脅しておりました。
熱中症、熱射病……
人も犬も、あまくみてはいけません。
いのちにかかわるということ、もっと深刻に考え、気を配って行動しなければならないのが、いまの日本の夏の常識になっているということをもっと認識しなければいけませんね。
ましてや犬ははだしでアスファルトの上を歩きますし、輻射熱も人以上に多く受けてしまいます。
予防できるものだけに、人の身の安全、犬の身の安全、双方の安全を守って、この夏を乗り切っていきたいものですね。

最近は夕方遅くの時間帯が1日の訓練&運動時間。
すこしはひんやりしていたはずの朝でさえも、この夏は5時前で、すでに30℃近くと気温が高く、犬の体温上昇が心配されるので、あまり運動という意味では出していません。
人もばてないようにしなくちゃ!
翌日、ボーダーの仔が心配で、獣医師に聞いてみましたら、「点滴うつのも大変なくらい、元気になっちゃったよ! すごい生命力だ」と返信がきて、一安心。
点滴で大暴れするくらい元気になったなら、とりあえず今回は峠越え、無事にできたようです♪
よかった、よかった!