2017/01/28

久しぶりの広場での、救助犬訓練!
原野捜索、ユリウスもワカゾずもはじめてになりました。
きもちよく晴れて、気分上々でした。

まずはワカゾのトップバッターは、宙(そら)!
これまでのことを踏まえて、ヘルパーと入念に打ち合わせ。
おやつよりもボール!のワカゾたち。
そのなかでも、超特大ボールがお気に入りのそらなので、超特大ボールを使うか! と相談(笑)

特大ボールを捜せ! ……じゃなかった、「ひと、サガセ!」(笑)
勢いよく飛び出していく、宙。
あのモチベーションの高さ、いいなぁ~♪

前回の訓練から、ちょっと吠えることができるようになった宙。
耳を澄ませていると、とおくから「ホン!」と図体に似合わない、かわいらしい高い声が(笑)
ほどなく、特大ボールをくわえて、勢いよく戻ってくる宙のすがたが!
ちょっと保護色化しているけどね。

続いては、フェリス。
まだアラート(吠えてお知らせ)ができないフェリス。
でも口を半開きにしたりして、もうちょっとで声が出そうな感じに。
そうそう。
がんばれ、がんばれ!

イヤになってしまうまえに、「ひと、サガセ」に。
まずはヘルパーが走り去って行く姿を見せて、向こうで呼び込み。
でもフェリスは呼び込みの声に素直には反応せず、というよりも、耳だけで動こうとはしない傾向が。
みずから鼻を使い、なにやら自分ルールを作っている感じ。
自分ペースに人を巻き込んでいくタイプなので、それが訓練上、扱いにくいヘンな癖にならないうちに修正が必要そうです。
まだアラートできないフェリスなので、ヘルパーの「よ~し、いい子だ~!」という声と、ボールくわえて戻ってくる姿で「発見したな」と判断。

アリス。
見掛けの動きの派手さに惑わされ気味ですが、ワカゾず中、いちばんシャイで、センシティブな仔。
見知ったヘルパーさんでも、なにもしないうちはいいけれど、いざ訓練だ、なにかをするよ、となると、途端に「え、なに…なにするの?」と及び腰になり、こちらに逃げてきます。

この仔にとっての救助犬訓練は、目下、救助犬にするためものものではなく、犬としてのキャパシティを広げるため、苦手なものを克服するための一助としての位置づけです。
でも今後、訓練を重ねて、アリス自身が自分に自信をもってきたら、もしかしたら化けることもある…かも? と、期待しない程度に期待して、楽しんで訓練しています。もしかしたら救助犬になるための訓練ではなく、苦手克服訓練のままで終わるかもしれませんがそれもまたひとつ。
向かないなと思ったら、その方向で作るのではなく、あくまでこの仔のキャパシティ広げのため、と頭を切り替えて作っていってやりたいなと思っています。
絶対的な「向かない」ではないかぎりです。
アリスが「救助犬としての資質が不適格」という理由で返されたとき、どうしようかと思って、ある救助犬訓練の第一人者である所長さんに相談したことがあります。
そのときに絶対的に救助犬に向かないタイプってどういうタイプかと伺ったとき、アリスはそのどれにも当たりませんでした。
まだそう判断するのは早い。
それがその所長さんの判断でした。
でも、アリスの性格はたしかに、アリスを当初お持ちだった方の判断で誤りはないと、思っています。
性格的には、時間をかけなければ向かないタイプです。なにも訓練は救助犬だけではない、ほかの訓練をしては? という理由で返されたのは、重々承知しています。
けれど先に挙げたように、苦手克服の訓練のひとつとして、わたしは救助犬の訓練がアリスには必要だと判断して、やっています。
性格と資質はちがいます。
資質が向いていないならば諦めますが、まだそこは判断するには時期尚早という、所長さんのことばを心に留め、もうすこし様子見していきたいと思っています。
資質があって、性格が向かないならば、出来ます。
資質が無くて、性格が向いているのも、出来ます。
でも資質も性格も向かないならば、それはやめたほうがいい、そう判断します。
まだ発展途上中のワカゾたち。
全員が全員、救助犬認定を受けられるまでに成長できるかはわかりません。
わたしの挑戦でもありますが、まずは犬自身が楽しんでくれるものが最優先。
どこまでできるかな?(笑)

ワカゾ組、ラストはシリウス。
シリウスは、楽しんでいます。
この仔はこの訓練をだいぶ理解して、楽しんでやってくれています。

アラートもできるようになったので、この仔はヘルパーが走り去る姿だけ見て、呼び込みはなし!
初めての呼び込みなし、シリウスはできるかな?
わたしのもとから送り出して、最初の三叉路で、鼻を上に向けてエアセント。
ヘルパーが走り去ったのはまっすぐでしたが、右側から吹く風に、シリウス、右ルートへ。
違うと気付いて戻ってきて、一度はわたしに「どうすればいいの?」と連絡。
「がんばれ、行ってごらん」と指示すると、今度はまっすぐのルートへ。
最初は、わたしから離れることに対して躊躇していたようですが、そのうちにみずから道を捜して、うろうろしながらも、ヘルパーに到着!
自信もって「ワン!ワン!」と興奮吠えではなく、きちんとしたアラート。
戻ってくる姿にも興奮はなく、冷静そのもの。
ユリウスによく似ています。もしかしたらユリウス以上に冷静で、逆にキャパシティを狭めてしまう可能性があるので、はっちゃけることもいまのうちに教えていきたいところです。

クレア。
原野で足場が悪いこともあり、簡単めに。
あきらかに足跡追求でさがしているのがわかる捜索方法。
今日も楽しく、捜索させてらもいました♪
か み: あれぇ? ルシア、どうしたの? 落ち込んでるの?ルシア: そ。落ち込んでるの…捜索に出したものの、においがなかなかとれず、苦戦。
あとで同じコースをユリウスに出させたら、難なく発見。決して難しいコースではなかったものの、なぜかできなかったルシア。
で。
くさむらに行ったとき、出しちゃいました…。
なにを?
………キジさん…。
おわかり?
頭のスイッチが、「え? 今日、キジさん? え? でもヒトさがせって……でもキジさん、アチシ、キジさん、出したのっ!」となり、頭がパニックになった模様。
そのあとの作業は、本犬もなにをやっていいのかわからなくなった上に、集中がぷっつーんと切れてしまったので、「ギブアップします」とヘルパー2人に連絡して、撤収。
落ち込んだぁ~……しょうがないよ。
きみは猟犬だもん…。猟やっていたんだから、しょうがないよ。
午後、がんばろ?
午後はやさしめにしてもらって捜索。
だけれど、それでもまだ意識がふわふわ。
今日はあまりいい練習できなかったね。というか、ここ数回、あまりいい練習できていないねぇ~。
一度、キジさんやって、すかっとさせてあげたほうがいいかもしれませんね。

で。
ユリウスの画像はみたら、一枚もなし!(ユリウス、ごめんね)
なので、シリウスとのお散歩画像をば(笑)
向かって左がシリウス、右がユリウス。
また頑張っていこう!