2016/08/06

朝でも30℃近いという気温のなか、水遊びにラブラドールずと、グランツのみ連れてやって来ました。
クレアは肢のことがあり、この川では水遊びは控えることにし、お留守番のお供は、ルシア。
ルシアはもともと水がそれほど好きではないので、クレアと、預かりWanと一緒にお留守番してもらうことに。
最初はオトナ犬だけ放牧。
ほどほどに疲れさせたころ、仔犬を1頭ずつ出して様子見。
画像はシリウス。
たまたまオトナ犬を出し抜いてカモさんをゲットしたシリウス。
「ふん!」と満足げ。

このところ、以前のような「きゃあ、きゃあ♪」が無くなってきた仔犬たち。
物欲は増し、それに対する執着も増してきました。
競う相手がいるので、なおのことです。
アリスは泳いでいる最中、オトナ犬の口からおもちゃを奪おうとするので、あまりにも激しいと、ユリウスはたまに取られてしまいます(苦笑)
アリスにそれは違反だと教えないとなぁと思っていたところ、心強い協力者(犬)が!
グランツ保父さんです!
グランツは、以前は渡していましたが、いまはもう渡しません。
取ろうとすると、寸でのところでぷいっと顔をそむけて、仔犬に背中を向け、また岸へむかって泳ぎはじめます。そこでもまた仔犬が来ると、ぷいっと顔をそむけて玩具を取られまいと防御。
岸辺に上がっても、仔犬がちょうだい、ちょうだいと言っているあいだは絶対に離さず。じーっとあさっての方をみて、気づかぬふり。
顔周りにまとわりつかれ、背中に乗られても、無視。
玩具に触らせないということをしてくれるので、仔犬のほうがあきらめて併走。
併走している間はグランツもなにもしませんが、仔犬が玩具に興味を示して奪おうとすると、途端にぷいっ!
淡々と、「それはダメ」と指導してくれるグランツに、教育の真髄を見た気がしたくらいです。
そういえばオス仔犬(シリウス&そら)に対しての接し方と、メス仔犬(アリス&フェリス)に対しての接し方にも変化がでてきました。
メス仔犬にはまだ、上記程度のおだやかな叱責ですが、オス仔犬に対してはもう少し強く、威厳を持ってぐっと圧力かけて叱責します。そういうときは、グランツの目つきもやや厳しくなります。オイタが過ぎたらしい…と察すると、オス仔犬たち、とたんに低姿勢。
的確に。
淡々と。
以前、世界大会にいらっしゃったことのある訓練士さんがおっしゃっていたのですが、向こうと日本では仔犬の作り方からして違うと。
時間をかけて、焦らず、淡々と、仔犬に教えていくと。
そこに指示語はなく、仔犬があきらめるまでとことん付き合うのだと。
そう思ったとき、ふと仔育てって、心に余裕がないとできないなぁと感じてしまいました。
アリスが出戻りになった理由のひとつに、新しい環境に対して警戒心が強いというものがありました。
もちろん月齢的な問題、お預けした期間、性格、フィールド系ラブだということなど、いろいろな要素が入り混じっていますので、ひとくちにばっさりと言い切ることは無理があるのは承知で、あえて、「新しい環境に対して警戒心が強い」という一文で断り書きさせていただきますが、もう少しアリスが精神的に落ち着くだけの時間を用意して、それからの判断でもよかったのではないかな…と、グランツの教育的指導現場を見て、そこから派生して、思ってしまいました。
先方のお宅にいたときのアリスと、わたしのところにいたときのアリスがあまりに様子が違い、わたしにとっても戸惑うこと多々でした。我が家に戻ってきて2日ほどは、アリスの精神状態もまだ不安定で、だれかにくっついていないと不安でたまらないという様子でしたが、いまではわたしの知る、はちゃめちゃアリス、人にも犬にも尻尾ぷりぷりアリスに戻っています。
そして必ず、わたしを振り返り、わたしと目が合うと、にこぉっと笑います。
仔犬の時期に教えるのは、やはり飼主との絶対の信頼関係。
飼主を信頼すること、そこに安心感を得、感じること。
なにをおいても、それが一番最初に教えることなのだなと感じました。
だからといって、その方にアリスを一時的とはいえお渡ししたことを後悔はしていません。
犬と人の相性もあります。
たまたま合わなかった、互いが求めるものが違ったというそれだけのことだったのだと、いまは判断しています。
さて。
仔犬育ては心に余裕がないとできない、と書きましたが……わたしにとってもはじめての、仔犬3頭同時育て!
さらにはまだ現役まっしぐらのオトナ犬たちもいる!
さてさて、ひろい心を持って、ゆとりをもって、おだやかに仔育て、訓練をわたしはできるでしょうか!?
わたしの精神鍛錬の日々となりそうです(苦笑)
わたしの頭の毛が逆立っていたら、皆々様、「どうどう…」といさめてくださいね♪(爆)