2015/04/25

今日は救助犬の訓練でした。
月に1回のペースで、屋内捜索訓練を行っています。
いつものところとは違い、遠方になりますが、廃校をお借りしての訓練。
廃校とはいえ、土足で入り、犬も入るのですから、それをこころよくお貸しくださり、訓練出来るのは本当にありがたいです…。感謝、感謝。
遠方でも、行きます!
当方は、仕事や大会などで都合がつかず、3ヵ月ぶりくらいとなった屋内捜索訓練。
画像のクレアは待機中です。
最近、待機中がうるさいので、ちょっと早めに待機させて、興奮を冷ますところから(笑)

午前中は、2人のヘルパーに隠れてもらい、捜索。
ひとりは床下。
別室では、もうひとりは真っ暗な狭い部屋で木材などに挟まって身動き取れない、という状況設定。
暗いところを怖がる犬もいますし、ぽっかりと空いた暗い穴に警戒する犬もいます。
どんな状況下でも落ち着いて捜索できること、そしてこちらも指示することが求められてきます。
まわりが暗くて、クレア、一度1mくらいの高さから足を踏み外して下に落っこちましたが、クッション性の高い床だったので、足を痛めたりはせず、また捜索に(笑)
その意欲の高さは、さすがです。
無事にふたりを発見できました。

午後は、ヘルパーを3人に増やして、さらに広範囲。
階層にして3階分のエリア捜索となりました。
ひとりは、画材などの奥の棚の中。油絵などの匂いがけっこうしました。
ひとりは中2階の物置のようなところの、これまた棚の中。
そして最後のひとりは、2m弱の高さがある棚のうえで、なおかつカーテンの向こうに隠れていました。
午前中同様、室内なので、風を使っての捜索ができません。
においがこもりやすかったり、気流の関係でまったく違うところで、臭いのふきだまりのようになってしまったり。
高さが加わると、難度が高くなるので、クレアも「このあたりだと思うんだけど、人がいるようなところがない…」と混乱したようで、めずらしく完全に臭いのもとを確定しないうちに、うろうろしながらアラート(吠えて知らせる)。
もう一度呼び込んで、今度は上へ意識を持たせるようにして誘導。
ヘルパーに、ちらっと姿を見せてくれるように頼んだので、クレアはこのときは自信もってアラート。
「上にもいるんだ!」という意識を持たせたところで終了。
画像では、隠れていたヘルパーが下りてくるところですが、この黒いカーテンの向こうに隠れていました。
ヘルパーさんが下りてくるときに、嬉しそうな顔をしていたクレアが、ちょっと印象的でした(笑)

訓練犬たちがすべて捜索訓練を終えたあと、この方の出番!
7人の方にご協力いただいて、広い体育館で練習です。
楽しいことが起こる! とわくわくした表情のルシアです。

廃校の体育館なので、床にいろいろなものが散乱。
犬からみたら、変なものがたくさんありますので、嫌がる仔、怖がる仔もいます。
また音や声が反響するところなので、多数の人がいるなかで、誰が呼んでいるのか、その方向をすばやくとらえる練習にもなりました。
ルシアはまだ鼻を使った捜索は、かじる程度。
いまは人のところ行く、というのが楽しい、面白い、嬉しいということを印象付けする段階です。
初めて会う人もいるなか、ルシアも頑張って、あちこち駆けずり回っていました。

暗く落ち込んだエリアに居る人のところへも、迷いなく!

檀上など、高さが加わったところでも、どうやってそこへ行くのか、考えさせて。
そのままジャンプしてもいかれないところならば、迂回しなければなりませんが、経験が浅いと、迂回する、という手段もとれません。
興奮だけでは出来ない作業。
冷静な頭も持っていなければいけない作業なのだということを少しずつ体で覚えていかないとね。

楽しさのあまり、表情がおかしなことになっているルシア。
クレアのようになれるのはいつのことやら?(笑)
クレアが捜索訓練をやり始めたのは、そういえば4才になってからです。ちょうどいまのルシアと同じ年齢。
犬種的な違い、それまでやってきた訓練の道程を思えば、同じ年齢で始めたのだから、という比較はできません。
でも、ルシアにとって猟犬とはちがうけれど、これもまた楽しい訓練のひとつになれるといいな。
そう思いながら、願いながら、わたしも楽しませてもらっています。
行きは、事故渋滞に巻き込まれて、4時間以上かかってしまったけれど、帰りは比較的空いていたほうだったので、3時間半かからずに帰ってこられました♪
で。

12万キロジャスト!
前回、こっちに来たとき「111111」と、1並びになり、今回は12万キロ。
次にこっちにきたときは、いくつになるかな??(笑)