2014/06/25

ボーダーコリーのQueenちゃん。
流れ作業的になってしまうという練習にひと手間くわえて、犬自身に「およ? いつもと違うぞ?」という期待感とともに集中力をあげていく練習をしました。
「コイ」と呼ばれたら正面につくでしょ、そのあと脚側ボジションでしょ、……というように犬が先読みして、自分のペースで動いてしまわないように、コマンドで行うという意識づけ、そしてポジションの確定に主眼をおいての練習でした。
ボーダーにしたら、のんびりさんなQueenちゃんですが、でも犬種が持つ特性はもちろんあります。読み方のクセや、思考の向きというのもあります。
ボーダーにはボーダーの。
プードルにはプードルの、というように、それぞれの犬種が持ちやすい思考回路やクセというものも加味してTraining内容を組む必要が出てきます。
多頭飼いは、同じ犬種を持つ方も多いと思いますが、そこに性別や性格などが加わるとまた変化します。
だからこそ、伝えたいことは同じでも、伝え方が違ってきます。それを認識して、それぞれの犬と関わるのは大変な面もありますが、そこで飼主さんの手綱さばきが試されてきます(笑)
多頭飼いから派生して考えますと、多頭飼いは楽しいだけではありません。でも大変なだけでもありません。
楽しいです、でも大変です。
大変です、でも楽しいです。
どっちに目が向いてしまうのか、どちらに気持ちが引っ張られてしまうのか、それは人次第だと思います。
自分がその使い分けができるかどうか、手綱がさばけるかどうかが上手に多頭飼いできるかどうかの分かれ目になってくるのではないかなぁと思います。
とはいえ、最初から完璧な人はいませんから、「できる」「できない」の二択だけしかないわけではありませんが、もし多頭飼いをしたいなと思ったとき、こういったことがあるのだということをちょっと思い出していただいて、自分がどっちのタイプかを見極めてから、考えるのもひとつかな、と思います。
どんな場合であれ、「こんなはずじゃなかった…」にならないようにしたいですものね。
多頭飼いということで、別の飼主さんと話をしていたときでした。
わたしが4頭持っているのに対して、その方は2頭。
「4頭いて、大変じゃないですか? わたしはこれ以上は無理です」とおっしゃっていました。
そのときふと思ったのが、そういえば自分は4頭いて大変だと思ったことがないなぁということ(笑)
もちろんだれかが手のかかるパピーだった場合は、その時はバタバタしますが、それは一時期のことなので、それを大変と思ったことはありません。
ただこのあと、4頭いて大変だと思うのかもしれないな、という事態はあると思います。
上の犬が介護生活に入ったときですとか、だれかが病気になって付き添わなければならないといった事態、もしかしたら自分が入院しなければならないような状態になったとき、そんなときに大変だと思うのかもしれません。
いまから、そのときにはどうしようか、頼れる人は誰なのか、一時的にでも自分の犬たちを預ける先はあるのか、次善の策を常日頃考えて準備しておくことは大事だなと思います。
備えあれば憂いなし。
新たに犬を迎えるときにも、あらゆる角度から考えること。
今現在進行している状態から、いろいろな事態を想定すること。
すべては、「こんなはずじゃなかった…」のために。
Queenちゃんの話からずれちゃいましたが、そんな会話が偶然にも多々重なった今日でしたので、テーマに取り上げてみました♪