2010/06/06
今日はセミナー参加のため、早めにブログをアップいたします。
昨日のしつけ教室に、クレアとユリウスを同伴しました。
車の中で待たせられるかなと思ったのですが、もう暑くなってきていたので、レッスンに同伴。
ちかくのポールに結わえて、片目でクレユリの様子をみながら、レッスン(笑)
でもずーっと、かれらは中学生やこどもに遊ばれておりました。
クレアは子供にはやさしいけれど、中学生の男の子にはちょっと引いていました。
中学生の子のほうも、「シェパ=こわい」という意識があったのか、おっかなびっくり触るので、対するクレアもおっかなびっくりで、引いてしまいました。1歩2歩3歩と、ちょっとずつ遠ざかっていました。
「シェパードの仔は怖がり屋だから、ごめんね」と謝ると、中学生の子も素直に「わかりました」と言ってくれたのでよかった♪
そしてそれに代わるのが、ユリウス。
「それじゃあ、姉ちゃんに代わってオレがお相手しますよ~」と姉とバトンタッチ。
優秀な、営業部長です(笑)
あ、もちろん、こどもには、大人が一緒にいましたから、注意をするだけで大丈夫でしたけれど。
そして。
レッスンが始まる前からずっと、クレアやユリウスの様子を見ていた親子がいました。
少しずつ様子を見ながら近づいて来られたので、クレユリをフセさせて、お話しさせてもらいました。
お話を伺うと、幼稚園に行くか行かないかというくらいの年齢の女の子は、もともとは犬が好きだったのだけれど、あるとき、大型犬に飛びつかれて転ばされて以来、大きな犬が怖くなってしまったとのこと。
たしかに、ユリウスと目があうや、「こわい!」といってお母さまの後ろに隠れてしまいました。
そのとき、お母さまは女の子の様子にも動じず、かばったりせず、ご自分がユリウスやクレアに触れて、「おとなしいね」「いい仔だね」とユリウスに話しかけてました。
そして、女の子が自ら出てくるまでじっと待っていらっしゃいました。
ちょうど腕に1,2才の男の子を抱っこしていらっしゃいましたが、男の子のほうが、ぽんぽんとユリウスを撫でたりしてはしゃいでいました。
クレアはお母さまの足元でフセたまま、ユリウスはたまに立ったり体を添わせたりして甘えていましたが、そのうちに女の子がユリウスの背中を撫でたりするようになりました。
1時間ちょっとの間、目を離さないようにしてレッスンをしておりましたが、正味1時間半ほど、その親子はずっとユリウスをなでたり、見たりしていました。
ユリウスも、ボールが出てこなければ(笑)、オフモードで、のんびりした犬なので、「えへえへ」笑いながら女の子の相手をしていました。
そのちょっとした一幕なのですが、お母さまの対処、そして子供の理解と馴致のはやさに、まさに「しつけ」が求めるものを見た気がしました。
動じず、子供の様子を見守りながら、的確にみちびくお母さま。
自発的に行動し、みずから実践して理解し、克服していったこども。
これがまさに、「飼主とパピーの関係」だなぁと思いました。
手を出し過ぎず、注意深く見守り、必要な時に、必要なだけの援助をする。
それさえすれば、パピーは安心して、みずから考え、行動することができるわけです。
しつけは、教育そのもの。
この親子に、あらためて、それを強く感じた昨日でした。